企業の成功法則~社長力・管理力・現場力の三位一体論~
広島西・広島経営研究会 4月合同例会 4月11日開催
「自ら学び、発言し合える会社作り 企業の成功法則」~社長力・管理力・現場力の三位一体論~
講師:松原誠(株式会社日本創造教育研究所 代表取締役社長)
2016年4月11日に開催された広島西・広島の4月合同例会は、会社を成長・発展させるための6時間におよぶセミナー。広島経営研91名、広島西経営研75名、オブザーバー46名の出席者計212名の熱気に包まれ幕が開きました。初っ端から講師の松原誠氏の「今ある職業の47%は、あと十数年たてばなくなるのです」と衝撃的な言葉で会場に緊張が漂います。コンピューター化によって仕事は、雇用の未来は失われていくとのこと。だからこそ私たちは何のために経営をしているのか、地域のお役に立つためにはどうすればいいのか、自らに問いかけていかなくてはいけないと松原講師は述べられます。私たち経営者はいかなる経営環境の変化にも、劇的な時代の変化にも対応していかなくてはいけないのですから。
4月合同例会は6時間もの長丁場ながらあっという間に時間は過ぎ去りました。それは松原講師の時に軽妙、かつ真摯な経営への問いかけが私たちの心を揺さぶるからです。「ビジネスの主役とは」「なぜ利益は必要なのか、利益とは何なのか?」「利益をあげるためにはどうしたらいいのか?」 分かっているようで実はその真髄は曖昧のままに私たちがやり過ごしている問いかけをグループで討論していきました。以上の問いには人それぞれ、いろいろな回答があると思います。ここでは回答の代わりにセミナー中に松原講師が話された松原語録からいくつかピックアップ。「ビジネスとは創客であり、あなたたちは会社の永続のために長期的な視点に立って未来コストを使わなくてはいけない」「中小企業経営でしてはいけないことは価格競争である。私たちは価値競争をしなければいけないのです」「わが社のこだわりがお客様の喜びを作ります」 中小零細企業に一番必要な経営力とは、社長、幹部、社員が学びを深めていく社風を創ることなのだということを
再認識させていただきました。
学びを深めていく手法として効果的なのが、「月刊理念と経営」を使い経営情報や、経営知識を社内で共有していく討議会の実施。また「13の徳目」を使った、考える力・仕事力・人間力・感謝する心を高める朝礼などが適していることもそれぞれのテーブルで実践し、体験することができました。
様々な学び、気づきに満ちたセミナーに出席することで自社をより発展させていこうと決意をした数日後、松原講師から一通のお葉書を頂戴いたしました。そこに書かれた言葉をかみ締めながら今日もお客様から「ありがとう」という言葉をいただける経営を私たちはめざします。
「会社は社長・幹部の器以上には成らず。 人材から人財になる。人財育成が全てです。共に学び続けてまいりましょう。 日創研 松原誠」
(文・㈱キャピタルコーポレーション 村井由香)