日創研広島経営研究会11月例会

2016年11月18日（金）　於：日創研広島営業所

「顧客満足と収益の最大化を実現する最強の仕組みづくり

～ミッションマーケティングを学ぶ～」

講師：株式会社サンアスト　代表取締役　佐治邦彦様

「売上げ＝利益ではないのです。目先の利益を客数の増加だけでカバーしようとするとサービスの低下につながり、社員の労働環境の悪化、モチベーション低下につながる。すなわち負のスパイラルに陥るのです」

佐治邦彦氏のソフトな語り口から、時代の激変にさらされる私たち中小企業経営者が抱える厳しい現状が突きつけられた。一気に会場に緊張感が漲る。「自社の売りが分からないと、新商品投入ばかりに力をいれ、オペレーションの悪化を招きビジネスモデルの陳腐化が始まるのです」とも。講演中佐治氏はたびたび「陳腐化」というキーワードを口にされた。それだけ中小企業が抱えるビジネスモデルが疲弊している危機感の表れであろう。

「ミッションマーケティング」とは、「ミッション（チームの使命）＋マーケティング（売れる仕組み）」により自分たちのやりたい事を明確化、現場の力を最大限に引き出し、売り上げを最大化する仕組みのことである。ミッションマーケティングの体系図を使って分かりやすく、顧客満足度の最大化を目指しながら経営で変わっちゃいけないこと、変わっていいことを飲食店の事例を使い説明してくださった。

<Mission Marketing Field>

 

また、佐治氏は「経営とは仕組みづくり」と断言されながらも、経営者の資質についても言及される。「義務・役割の経営ではない。自分らしい経営とは何なのか。なぜ必要とされているのか。考えていくことが大事だ」と。

仕組みができると人が変化し、業績が変化し、表現が変化するゴールデンサイクルになる。冒頭の負のスパイラルとは真逆の経営を、私たちは目指さなくてはならないのだ。

参加者74名が大きな学びを得る11月例会でした。

 

（株式会社キャピタルコーポレーション　村井由香）