3月広島西単独例会「時代を見据えた経営計画が成功要因」
3月例会ご報告 「時代を見据えた経営計画が成功要因」
2014年3月28日(金) 19:00~ 日創研広島営業所において
3月広島西単独例会が開催されました。
発表者/サンタクローススクールジャパン株式会社
代表取締役 佐々木 康太氏
サンタクローススクールジャパン株式会社の佐々木社長に経営方針発表をしていただきました。 現在、保育園1園・幼稚園2園・幼児教室2ヶ所・造形教室2カ所・英語教室3カ所にて生徒数500名の施設を運営されております。佐々木社長の教育にかける理念と、緻密に考えられた経営手法は、参加者に多くの感動と学びを与えてくれました。
冒頭で、大阪朝日放送で特集された、佐々木社長の園のスーパー園児たちの映像を流されました。子供たちは幼児とは思えないような運動ができたり、英語の本や四文字熟語を読んだりと、驚くような能力を発揮しています。長年、脳科学を勉強されてきた佐々木社長によって考案されたブレインビクスという運動プログラムにより、園児たちの脳は活性化され、このような能力を引き出すことができるのだということでした。
会社の経歴を外部環境に沿って丁寧に説明され、時代とニーズの変化に対して、どのような意志決定をされたのかが良くわかりました。また、佐々木社長は自社の強み、弱みを、外部の調査会社に依頼するなどして、単に思い込みではなくデータに基づいて把握されています。会社経営において自社を知ることが非常に重要だということを教えていただきました。
10年後の市場環境がどのようになっているのか、様々な情報を多面的に収集し、的確に捉えられています。だからこそ、中期収益計画は現実的で納得できるものとなっていました。佐々木社長は5年後の売上目標に対して、どのような組織が必要なのか、すでに組織図を作成されております。そうすることで、今後、どのような人材が必要で、どのような人材育成が必要なのかが明確になるということでした。全体を通して、自社と自社を取り巻く市場環境を緻密に分析され、時代の変化に強い会社づくりをされていると感じました。
今年度の社長方針は「ストーリー」と「学ぶ集団の確立」です。社員さん一人一人が主役となり、物語を紡ぐようにワクワクした仕事を作り出してほしい。その為には、プロの集団でなければならない。誰よりも勉強する学ぶ集団をつくろうと云うことでした。さらに、マネジメントサイクルを回す仕組みをつくることで、社員さんのスキルアップ、評価制度、表彰制度を体系化されています。社員さんの日報を毎日読んでいると、いま現場で何が起きているかが見えてくる、そして日報に対して丁寧にコメントを返すことで社員さんと深く関わることができるのだということでした。
世界を担う100人の人財の育成、という経営ビジョンに向けて、社員さんと共に覚悟を持って歩んでいきたいと力強く話されました。そして、社員さんに対する想いを、涙ぐまれながら話す佐々木社長の姿に、参加者も涙する場面がありました。会場が佐々木社長の優しさと情熱で包み込まれ、本当に素晴らしい例会になりました。
広島西経営研究会 広報委員会 瀬川洋志