広島7月単独例会 「三位一体経営の推進」


7月の広島経営研究会単独例会は、理念と経営の中国地区会長である株式会社ボクデン代表取締役の景山良康氏を講師としてお招きしました。中小企業を活性化し、成功を追及する経営誌「理念と経営」を利用した勉強会を普及するべく、効果的な社内勉強会のやり方や、ディスカッションの方法などを実際に少人数グループ毎に行いました。
IMG_7757

◎日創研経営研究会とは
多くのオブザーバーに参加頂いた例会でしたので、日創研経営研究会の特徴を説明頂きました。中小企業を活性化するという使命の元に、日本の中小企業数が年々と減少する昨今ですが、黒字企業の割合が非常に高いという特徴があります。日本全体では、黒字企業がおよそ27%、赤字が73%と言われていますが、日創研経営研究会は黒字企業がおよそ80%、赤字が20%という構成比率になっています。
IMG_7764

◎企業の寿命
日本企業の寿命についても驚きの数字となっています。日本経済新聞の調査によると、創業後に存続していた企業の推移はおよそ次の通りです。
1年後…60%
3年後…38%
5年後…15%
10年後…5%
30年後…0.002%
一般的に企業の寿命は30年と言われていますが、実際の数字を見ても非常に数少ない存続率と言えます。しかしながら、その中でも100年企業、200年企業といった長寿企業が多いのも日本の特徴です。企業の存続のためには、利益や納税などももちろん必要ですが、中小企業が存続するには何と言っても社員教育が必要不可欠と説かれておられました。

◎ディスカッション
およそ6人程度の小グループに分けて着席しており、このグループ単位でディスカッションを行いました。ディスカッションのテーマですが、最初に自社の顕在化した問題と潜在化した問題というテーマで開催されました。各グループとも活発な意見が交換され、異業種の方の様々な意見を聞くことができてとても参考になったという声が聞かれました。
2回目のディスカッションでは、差別化経営とは何か?というテーマで行われました。ここでも各グループが自社の差別化できている部分、また差別化できていない部分を率直に意見交換しました。差別化できていないことに気づきを得た参加者もたくさんおられたようです。このディスカッションを通して、「他社の経営者や幹部の意見を聞くことができた」、「自ら考え直すことにより、今まで気づかなかったことに気づいた」など、喜びの声がたくさん聞かれました。
IMG_7777

最後に、これからの中小企業はどうやって問題解決を図って存続するかについてまとめの講義がありました。1番目はやはり人財育成。2番目は情報収集、3番目は経営資源の「質」の差別化、4番目は組織力を発揮することと景山氏は力強く話されておられました。企業の存続と人財育成。その効果的な手法など、7月例会は盛りだくさんの参加型例会となり、盛況に終了しました。講師である景山氏はもちろんのこと、例会の主幹事である大下委員長にも深く感謝申し上げます。
広報委員会 副委員長 山崎 拓

前の記事へ 活動報告一覧へ